コラム
聴き上手への第一歩! 相手が気持ちよく話せるアクション3選|nibloomコラムvol.48
こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。
聴き上手な人って素敵ですよね。聴き上手になれると、ビジネスの場面ではこんなメリットもあります。
・相手と信頼関係を築ける
・相手からより多くの情報を引き出せる
そこで今回は、部下や後輩、取引先やお客さんと接する時に今からすぐ使える「簡単に聴き上手になれるアクションの仕方」を3つ紹介します。
1.あいづち
これが一番簡単な方法です。皆さんも普段から特に意識せずともあいづちをしていると思いますが、効果的に使えば、相手がたくさん話したくなる気持ちを促すことができます。
【あいづちの例】
はい、ええ、そうですか、そうなんですね、なるほど! それでそれで? へえ~ …
ポイントは、
・いろいろな種類のあいづちをバリエーション豊かに使う
・話の内容に合わせて声のトーンで表情をつける
楽しい話の時はテンション高く、悲しい話の時は一緒に悲しむことが大事です。単調なあいづちを繰り返したり、相手の話にカブリすぎたりすると、相手の話したい気持ちがしぼんでしまうので気をつけましょう。
2.キーワード返し
相手の言葉を繰り返すことで、話を聴いている姿勢を示す方法です。ただ、言ったことすべてをリピートしたり、多用しすぎたりするとしつこくなってしまうので注意。大事なのは、相手の話の中からポイントになるキーワードをピックアップすることです。
【キーワード返しの良くない例】
相手「ずっと前から好きだったアイドルのコンサートに、当選したんですよ!」
自分「ずっと前から好きだったアイドルのコンサートに、当選したんですね!」
→すべて復唱するとしつこいですね(笑)
【キーワード返しの良い例】
相手「ずっと前から好きだったアイドルのコンサートに、当選したんですよ!」
自分「当選したんですね!」
→大事なワードだけピックアップして復唱すれば、話の趣旨を理解していることが伝わる
3.キモチ返し
相手の言葉ではなく、気持ちをこちらが代弁する手法です。相手の話に込められた相手の気持ちを理解し、共感していることを伝えられます。
【キモチ返しの例】
相手「ずっと前から好きだったアイドルのコンサートに、当選したんですよ!」
自分「わあ、それは嬉しいですね!」
相手「飼っているネコの体調が悪いんです」
自分「それは心配ですね」
ポイントは「嬉しい」「心配」といった感情を明確に言葉にすること、そして声に感情を込めて表情豊かに伝えることです。次に誰かと会話する時、やってみてくださいね!
北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「相手が気持ちよく話せるアクション」のほか、会社で役立つ部下や後輩とのコミュニケーションについて50項目にわたって紹介しています。タイトル通り、はじめて後輩ができた方でもすぐに実践できるよう、簡単なことからステップを踏んでお伝えしています!
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注意!褒め方の「NGパターン」とは?|nibloomコラムvol.47
こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。
褒めるのはもちろん良いことですが、言い方を間違えるとネガティブに伝わってしまうこともあります。今回は陥りがちな「やってはいけない褒め方」と、その言い換え方法について解説します。
NGパターン1 他のものを否定して褒める
「Aベーカリーのパンは不味いけれど、このお店のパンは美味しいですね!」のように、比較対象を持ち出して褒める言い方です。これをやると「悪口を言う人なんだな」という印象を与えてしまうかもしれません。
「あなたは他より優れている」ことを伝えたいときは、具体的な名称や特定の人を指す言葉は使わずに「そういう人、なかなかいないよ!」のようなフレーズで相手の希少性を表現してみましょう。
例
・他の同期はぜんぜんダメなのに、あなたはできが良いね
→社歴〇カ月でここまでできる人、なかなかいないと思うよ!
・他の人が作るとわかりにくいのに、あなたの資料はわかりやすいね
→こんなにわかりやすい資料を作れる人、なかなかいないよ!
NGパターン2 ネガティブな面を出してから褒める
私が求人広告の制作に関わっていた時の話です。「〇〇業界は残業が多いイメージがありますが、当社は定時で帰れます」のような表現が以前はよく使われていたのですが、これからはやめてほしい、と通達されたことがありました。たしかに「〇〇業界」を知らない人には新たなネガティブイメージを与えることになりかねませんよね。わざわざネガティブな前置きをしなくても、十分良い面を伝えることはできます。
例
・〇〇業界は残業が多いイメージがありますが、当社は定時で帰れます
→定時で帰れる〇〇業の会社です
・〇〇プロジェクトは敷居が高いと思われているけれど、すごくやりがいがあるんだよ
→〇〇プロジェクトは、実はやりがいがある仕事なんですよ
NGパターン3 相手を否定してから褒める
「〇〇なのにすごい」「〇〇のわりにすごい」という言い回しは、褒められているはずなのになんだかモヤモヤする……と、相手に複雑な気持ちを抱かせてしまうかもしれません。下記のように言い換えることで、否定表現を避けやすくなります。
例
・新入社員なのにすごいね
→入社〇カ月でこの仕事ができるとは、すごいね
・営業経験がないわりにその成績はすごいね
→初めての営業でその成績を出せるとは、すごいね
北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「褒め方の注意点」のほか、会社で役立つ部下や後輩への伝え方について50項目にわたって紹介しています。
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後輩の「良いところ」を伝える方法|nibloomコラムvol.46
こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。
前回のコラムでは、人を褒めるという行為は、
1.人の良いところを見つける
2.それを伝える
の2ステップに分類できるとお伝えした上で、一つ目の「良いところの見つけ方」を解説しました。今回は二つ目の「良いところを伝える方法」についてお話します。
※前回のコラムはこちら
以前、私のセミナーに参加してくれた方がこんなことを言っていました。「誰かのことを良いなと思っても、褒めるとエラそうになってしまいそうで、何も言えないんです」。なるほど、たしかにその気持ちはわかるような気がします。
褒めたつもりがエラそうになってしまうとしたら、原因は何なのでしょうか。もちろん褒めるという行為自体がダメなのではありません。ポイントは、褒めるときの「言葉のチョイス」です。
エラそうに聞こえてしまう原因は「評価」の言葉を使っていることです。例えば…
【評価の言葉】
・よくできていますね
・素晴らしいですね
・えらいね
など。まったくもって良い意味でしかない言葉ですが、なぜかエラそうになってしまう理由は「自分が相手を評価している」ことになるからです。
では、どうすればいいのか。評価ではなく「感想」の言葉に変換してみてください。相手の行動、発言、状態を評価するのではなく、それを見て、聞いて、触れた自分の「気持ち」を表現するのです。
【評価の言葉を「感想」に言い換える】
・あなたが作った資料、よくできています → わかりやすくて助かりました
・あなたのスピーチ、素晴らしかったです → 感動しました、勉強になりました
・自ら進んで仕事を引き受けるとは、えらいね → 尊敬します
相手の「良いところ」をちゃんと相手が喜ぶ言葉で伝える習慣が身に着くと、相手が喜ぶ→自分も嬉しい→周りに良い空気が伝播する→職場のコミュニケーションが活性化される、といった好循環がめぐります。前回の「褒めるポイントの見つけ方」と合わせて日頃の業務に取り入れてみてください!
北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「良いところを伝える方法」のほか、会社で役立つ部下や後輩への伝え方について50項目にわたって紹介しています。
タイトル通り、はじめて後輩ができた方でもすぐに実践できるよう、簡単なことからステップを踏んでお伝えしています!
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後輩の「褒めるポイント」を見つける方法|nibloomコラムvol.45
こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。
「チームメンバーを褒めろと言われるのですが、難しいですね」と、とあるチームリーダーが言いました。なぜかと尋ねると「褒めるところがない人を、どうやって褒めるんですか?」と。
たしかに、褒めるところがわかりやすい人と、そうでない人はいます。ですが「褒めるところが一つもない人」はいません。「ない」と思うのは「自分が見つけていないだけ」なんですね。
人を褒めるという行為は、
1.人の良いところを見つける
2.それを伝える
の2ステップに分類できます。今回は、だれにでもすぐできる「人の良いところ=褒めるポイントの見つけ方」を2つ解説します!
褒めるポイントの見つけ方1 相手の言動を見る
相手がどんな性格なのか、どんな人柄なのかは、ある程度の期間つきあってみないとわからないことでしょう。しかし「今、目の前で何をしているのか」はその時だけ見ていればわかります。そこから良いところを抽出すれば、そのまま「褒めるポイント」になるのです。
例えば…
・笑顔で迎えてくれた
・皆のためになる意見を言ってくれた
・お客さまからの質問に的確に答えていた
・早めに到着して皆を待ってくれた
まずは数分でも相手の言動を見て、良いなと感じるところを発見してみてください。
褒めるポイントの見つけ方2 プロセスを見る
冒頭のチームリーダーが、こんなことも言っていました。「営業で1件も獲得できていない人は、結果が出ていないので褒めようがないですよね」。
確かに結果ということで言えばゼロですから、それに関しては褒めるわけにいきません。そんな時は、結果以外のプロセスに着目してみましょう。
例えば…
・お客様に丁寧に説明ができていた
・昨日よりも1つ多く、お客さまに提案できていた
・粘り強く電話をかけ、〇件の顧客と話ができた
・新しい営業トークにチャレンジしていた
もちろんビジネスはプロセスだけが良ければいいわけではありません。ただプロセスなくして結果は出ませんから、良い部分にちゃんと気づいて伝えることは重要なのです。改善してほしいところは、その後で伝えれば十分です。
どんな人にも、必ず良いところはあります。「言動」「プロセス」に目を凝らしてみれば、見つけられるはずです!
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社員に「辞めたい」と言われたらどう対処すればいいですか?|nibloomコラムvol.44
こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。
今回のタイトルは、先日行なった研修でいただいた質問です。社員に辞めたいと言われたら、経営者や上司としてはショックかもしれませんね(北村も経験あり)。そんなとき、つい「なぜ辞めたいの?」と尋ねてしまいたくなるでしょう。
しかし、それではなかなか理由は引き出せません。社員としては引き留められることを警戒して、本音を言うのを避けるからです。もしくは辞めたい理由を自分でもうまく言語化できていないケースもあります。
そこでおすすめなのが「そうなんですね。いつ頃から辞めたいと思っていたのですか?」と聞いてみることです。
辞めたいという本人の気持ちをいったん受け止めつつ、その気持ちが発生した時点から現在までの経緯を知るためです。時期を答えてくれたら、その時どんな出来事があったのか、どんなことを思ったのか、丁寧に掘り下げていきましょう。そうすることで真の理由やきっかけが見えてくるはずです。また、そこで見つかった課題を解決することで、退職を回避できるかもしれません。
無理やり理由を聞いたり引き留めたりするのは逆効果。大事なのは、気持ちをいったん受け止め、けっして否定せず、じっくりプロセスを聞き出すことです。
北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「辞めたい」と言われたときの対応方法のほか、会社で役立つ部下や後輩への伝え方について50項目にわたって紹介しています。
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