コラム

2023-10-05 11:03:00

後輩の「褒めるポイント」を見つける方法|nibloomコラムvol.45

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。

「チームメンバーを褒めろと言われるのですが、難しいですね」と、とあるチームリーダーが言いました。なぜかと尋ねると「褒めるところがない人を、どうやって褒めるんですか?」と。

たしかに、褒めるところがわかりやすい人と、そうでない人はいます。ですが「褒めるところが一つもない人」はいません。「ない」と思うのは「自分が見つけていないだけ」なんですね。

人を褒めるという行為は、

1.人の良いところを見つける
2.それを伝える

の2ステップに分類できます。今回は、だれにでもすぐできる「人の良いところ=褒めるポイントの見つけ方」を2つ解説します!

褒めるポイントの見つけ方1 相手の言動を見る

相手がどんな性格なのか、どんな人柄なのかは、ある程度の期間つきあってみないとわからないことでしょう。しかし「今、目の前で何をしているのか」はその時だけ見ていればわかります。そこから良いところを抽出すれば、そのまま「褒めるポイント」になるのです。

例えば…

・笑顔で迎えてくれた
・皆のためになる意見を言ってくれた
・お客さまからの質問に的確に答えていた
・早めに到着して皆を待ってくれた

まずは数分でも相手の言動を見て、良いなと感じるところを発見してみてください。

褒めるポイントの見つけ方2 プロセスを見る

冒頭のチームリーダーが、こんなことも言っていました。「営業で1件も獲得できていない人は、結果が出ていないので褒めようがないですよね」。

確かに結果ということで言えばゼロですから、それに関しては褒めるわけにいきません。そんな時は、結果以外のプロセスに着目してみましょう。

例えば…

・お客様に丁寧に説明ができていた
・昨日よりも1つ多く、お客さまに提案できていた
・粘り強く電話をかけ、〇件の顧客と話ができた
・新しい営業トークにチャレンジしていた

もちろんビジネスはプロセスだけが良ければいいわけではありません。ただプロセスなくして結果は出ませんから、良い部分にちゃんと気づいて伝えることは重要なのです。改善してほしいところは、その後で伝えれば十分です。

どんな人にも、必ず良いところはあります。「言動」「プロセス」に目を凝らしてみれば、見つけられるはずです!

北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「褒めるポイント」を見つける方法のほか、会社で役立つ部下や後輩への伝え方について50項目にわたって紹介しています。

タイトル通り、はじめて後輩ができた方でもすぐに実践できるよう、簡単なことからステップを踏んでお伝えしています! 

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2023-10-04 08:19:00

社員に「辞めたい」と言われたらどう対処すればいいですか?|nibloomコラムvol.44

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。

今回のタイトルは、先日行なった研修でいただいた質問です。社員に辞めたいと言われたら、経営者や上司としてはショックかもしれませんね(北村も経験あり)。そんなとき、つい「なぜ辞めたいの?」と尋ねてしまいたくなるでしょう。

しかし、それではなかなか理由は引き出せません。社員としては引き留められることを警戒して、本音を言うのを避けるからです。もしくは辞めたい理由を自分でもうまく言語化できていないケースもあります。

そこでおすすめなのが「そうなんですね。いつ頃から辞めたいと思っていたのですか?」と聞いてみることです。

辞めたいという本人の気持ちをいったん受け止めつつ、その気持ちが発生した時点から現在までの経緯を知るためです。時期を答えてくれたら、その時どんな出来事があったのか、どんなことを思ったのか、丁寧に掘り下げていきましょう。そうすることで真の理由やきっかけが見えてくるはずです。また、そこで見つかった課題を解決することで、退職を回避できるかもしれません。

無理やり理由を聞いたり引き留めたりするのは逆効果。大事なのは、気持ちをいったん受け止め、けっして否定せず、じっくりプロセスを聞き出すことです。

北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「辞めたい」と言われたときの対応方法のほか、会社で役立つ部下や後輩への伝え方について50項目にわたって紹介しています。

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2023-09-25 15:18:00

武雄市地域雇用創造協議会「雇用環境改善セミナー」レポート|nibloomコラムvol.43

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今回は、2023年9月に行ったセミナーのレポートをお届けします。

■ご依頼主:武雄市地域雇用創造協議会さま
■対象:武雄市内の事業所の経営者さま・人事担当者さま
■タイトル:部下が辞めずに育つ上司とは
■会場:武雄市文化会館
■参加人数:会場14名 オンライン11名 計25名

武雄市地域雇用創造協議会「雇用環境改善セミナー」講師を務めます

武雄市地域雇用創造協議会さまの主催による、雇用環境改善セミナー。全3回のうち、北村の担当は1回目の「人材定着」でした。私が思う人材定着とは、単に社員が辞めないというだけでなく、やりがいを感じながら成長し続け、その環境に愛着を持って働けること。そんな職場をつくれる上司に必要なコミュニケーションのノウハウを下記の項目でお伝えしました。

1.部下が辞めない上司のチェックリスト
2.部下とのコミュニケーションがうまい上司が持つ「4つの基本スキル」
3.部下が辞めずに育つ接し方ケーススタディ

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今回は会場とオンラインのハイブリッド形式だったので、いつもやっているディスカッションなどは取り入れず全編講義形式としました。でも長時間ただ説明を聞くだけではちょっと疲れてしまいますよね。そこで、ご自身で現状を確認していただけるチェックシートを用意したり、ストーリー仕立てで事例を語ったり、飽きずに能動的に受講していただけるよう工夫しました。

皆さんずっと真剣な表情で聞いてくださり、最後の質疑応答タイムでは会場・オンラインともにたくさんの質問が! 協議会の担当の方も「こんなに質問が出るなんて!」と驚かれるほど。各企業のリアルなお声が聞けて私も大変勉強になりました。

nibloomではこのような、経営者さま・人事担当者さまを対象とした人材育成・定着に関する研修を行っております。「どのような研修をしたらよいかわからない」「依頼するのが初めてなので何から着手していいかわからない」といった場合もお気軽にご相談ください。ご依頼・ご相談は下記のお問合せフォームからお待ちしております。
https://nibloom.com/contact

そのほかの研修実績はこちらでご紹介しております
https://nibloom.com/diary/category/1176942

北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』発売中!
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2023-09-19 19:43:00

専門学校を「卒業」しました|nibloomコラムvol.42

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6年間勤めてきた、佐賀歯科衛生専門学校の非常勤講師。今年度をもって「卒業」することにしました。

担当していたのは「話法」という授業。歯科衛生士をめざして勉強中のみんなに、社会に出てから、そして今の生活でも役立つような話し方のコツをいろんなかたちで伝えてきました。

初回の授業で「コミュニケーションの悩み」を学生に尋ね、それに答えるかたちで残りの授業を進行していくスタイルです。

特に好評だったのは、

・目上の人とのコミュニケーションのとりかた
・言いにくいことを嫌われずに伝える方法
・クレーム対応のシミュレーション
・聴き上手になる方法
・この学校を高校生にPRするコマーシャルをつくろう
・絵を見て言葉で伝えるゲーム

いずれも、グループワークやプレゼンテーションを取り入れワイワイ楽しかったですね!

そして最終回は「話法の授業を受ける前後で自分に起きた変化」をテーマに、一人ずつスピーチをしてもらいました。どうなるかな~と思いましたが、みんな想像以上に授業で学んだことを生活の中で実践していて、なおかつ自分の成長を感じているようで感動!例えば…

・学校をPRするコマーシャルをつくった時、高校生にわかりやすく噛み砕いて話すことが大事だと学んだ。おかげで小学校での実習の時、小学生が理解できる言葉を意識して選択することができた。
・クレーム対応を学んでから、バイト先で接客態度が良いとほめられるようになった。
・バイト先の先輩に勇気を出して自分から質問してみた結果、いろんなことを教えてもらえて、今では仲良しになった。
・バイト先の苦手だった常連さんの話をよく聞いてみるようにしたら、心を開いてくれた。先入観をもってはいけないと学んだ。
・聴き上手になる方法を学んでから、友だちとより一層仲良くなれた。
(以上、スピーチの一部を要約)

こんなことを、みんなそれぞれ自分で内容と文章を考え、全員がスピーチしてくれたわけです。本当に胸が熱くなりました。すばらしい。スキルが身に着いたことはもちろん、勇気を出して挑戦したこと、自ら工夫してやってみたこと、周りの人と良好な関係を築けたこと、バイトや実習が楽しくなったこと、友だちと過ごす時間がより楽しくなったこと……一つひとつが人生を豊かにする宝物。それをこの授業で見つけてくれたなら、こんな幸せなことはないですね。

最後にみんなが書いてくれた感想も、嬉しいものばかりでした。

・普段の生活で不安に思っていたことが少し解消してよかったです
・自分を見つめ直して振り返れる授業だったし、これから働くうえで知っておかないといけないことだと思いました
・自分たちで考えて受ける授業でとても楽しく過ごせました!
・家族や友達、恋人とのコミュニケーションが今までよりうまく出来るようになったと思います!
・先生の体験談やたくさん楽しい話を聞けていい機会でした
・自分をレベルアップして、人生を豊かにしていきたいです!
・先生の話し方がとても好きです。ポジティブになれるような行動や言動が見てて明るくなれました
・笑顔で楽しそうに授業をされていてとても元気をもらいました。私も笑顔で楽しく生きていこうと思いました!
・もっとこの授業を受けていたいと思いました
・先生はこの学校での最後の授業が私たちでよかったとおっしゃってくれましたが、私たちも先生の授業を受けれて良かったです!
(以上、感想を抜粋)

そう、授業を通して私が伝えたかったのは、話法を磨くことで人生を楽しく豊かなものにしてほしいってこと。話すことは誰かに何かを伝えるためだけど、そのスキルを磨くことは相手のためのようで、最終的には自分のためになる。それは磨こうと努力した人だけが実感できるのかもしれません。チャレンジするには勇気がいるし、困難もあるかもしれないけれど、その先にはきっとあなただけの楽しさ、豊かさが待っているよ! そんなエールを送りつつ、教壇を下りました。授業を受けてくれたすべての学生と、専門学校の教職員の皆さまに心から感謝!

2023-09-16 21:42:00

ポジティブばかりじゃないのが人生だから|nibloomコラムvol.41

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私の著書『後輩がはじめてできたら読む本』の208ページで、ある「20代の学生」を紹介しています。日頃から発する言葉や人との向き合い方がとても丁寧で、素敵な人。
そんな彼、今年から既に社会人になっているのですが、私の本を読んで下記の感想を送ってきてくれました。
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冒頭の「ネガティブな事象にも何かしらのポジティブなことがくっついている(おまけ)」という一節が心に響きました!
だいたい「ポジティブに捉えよう!」みたいな表現までで伝えられてる教えが多い気がしますが、朱里さんの本はより優しく具体的なアドバイスで素敵だなぁと思いました。
まだ後輩はできてない新社会人ですが、後輩できてない人にもめちゃくちゃ大切な本だなぁと思いました。
(以上、ご本人了承済みで紹介)
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そう、この本の第一章は「ポジティブな伝え方」がテーマなんですが、その中で「いつでもポジティブじゃなくていい」「時にはネガティブでもいい」って言っています。だって、人生の100%がポジティブなんて無理だし不自然じゃないですか?
ポジティブもあればネガティブもあるのが人生。そんな中でも、敢えてポジティブにもっていったほうが周りも自分も幸せになれる瞬間がある。それってどんな瞬間? そんなときどうすればいいの? そのヒントを本に書きました。
毎日を明るくしたい人、そして無理して明るくしているかも、って人にも読んでほしいです。
ご購入はこちらから
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