コラム

2023-01-24 14:03:00

プロが教える”先輩社員インタビュー”のコツ 実践編|nibloomコラムvol.6

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。採用ホームページなどに載せると効果的な、先輩社員へのインタビュー記事や動画。その作成のポイントを、インタビューのプロでもある北村が2回にわけてご紹介しています。今回は実践編! 

前回の準備編はコチラ→https://nibloom.com/diary/64735

インタビューでは質問のしかたによって、浅い答えで終わってしまうか、その人らしいリアルな答えを引き出せるかが分かれます。採用コンテンツのカギは質問力にかかっていると言っても過言ではない!というわけで質問のコツを3つお伝えします。

■具体的なエピソードや理由をたずねる

例えばやりがいをたずねたときに「お客さまに喜んでいただくことです」という答えが返ってきたら「実際にお客さまに喜ばれて嬉しかった話を聞かせてください」「お客さまには何て言われたんですか?」と具体的なエピソードをきいてみましょう。読み手にとってそのやりがいがグッとリアルに感じられます。

また「〇〇の作業をするのが好きです」と言われたら「なぜ好きなんですか?」「どういうところがおもしろいんですか?」とたずねるのも同様に効果的です。

■ハードルを下げてみる

若手社員に「将来的な目標を教えてください」のような質問をすると「まだそこまで考えられないです…」と消極的な答えが返ってくることも。そんなときは「3カ月くらい後にはコレができるようになっていたいって思うことはありますか?」「身近な先輩や上司でこんなふうになりたいなって思う人はいますか?」のようにハードルを下げてみると答えやすくなります。

私の経験上「会社の魅力を教えてください」という質問も「私なんかが…」と言われてしまうことがありますが「〇〇さんがこの会社で好きなのはどんなところですか?」と言い換えると素直に答えてもらいやすくなるので試してみてください!

■ネガティブ+リカバリーをセットで聞く

 

良いことばかりアピールされていると、読み手はリアリティを感じにくくなることもあります。敢えて「これまで辛かった経験」「大変だった仕事」をたずねてみるのも一手。ただし、ネガティブな印象で終わらないよう「それをどうやって乗り越えたのか」もセットできくのがポイントです!

2023-01-19 14:05:00

プロが教える”先輩社員インタビュー”のコツ 準備編|nibloomコラムvol.5

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。採用ホームページなどに載せると効果的な、先輩社員へのインタビュー記事や動画。その作成のポイントを、インタビューのプロでもある北村が2回にわけてご紹介します。今回は準備編!

■目的に合った人選をする

”先輩社員インタビュー”を見る求職者にとって、それは自分の未来の姿のイメージになるわけですから、人選は重要です! まず「今回はこんな人を採用したい」という人物像や目的を明確にして、それに近い先輩社員に協力をお願いするのがポイントです。

例えば「未経験でも意欲のある人を中途採用したい」のであれば、異業種から転職して活躍している社員に。「高校新卒社員を増やしたい」のであれば、高校卒業後に入社した社員や、できるだけ若手の社員に。例えば製造業の工場勤務であれば、敢えて工業高校ではなく商業や普通科出身の社員にもインタビューする、というふうにすると、幅広い応募につながります。

■依頼のしかたも重要

インタビューの対象者が決まったら、依頼のしかたも重要です。先輩社員が目的を理解し、意欲を持って協力してくれるかどうかが良いコンテンツをつくるカギになるから。よくある失敗としては、先輩社員が緊張したり良いことを言わなくちゃと思ったりするあまり、上辺っぽい答えしか話さずに終わってしまうことがあります。そうならないためには、こんなポイントをおさえましょう!

・記事や動画をつくる目的と「なぜあなたにお願いしたいのか」を丁寧に説明する
・「後でいい感じに編集するから(使ってほしくない部分はカットもできるから)ざっくばらんに話してね!」と伝えておくと、上辺ではない答えを話してもらいやすくなる
・「いい記事(動画)ができたら、きっとあなたにいい後輩ができるよ!」などと話して、自分ごとに捉えてもらう

■基本のインタビュー項目はコレ

 

基本のインタビュー項目としては、この会社に興味を持ったきっかけ、入社の決め手、担当している業務、仕事の楽しさややりがい、今後の目標などが挙げられます。ただ、これらの項目をそのまま伝えるだけでは、必ずしもいい答えは引き出せません。つまり、質問のしかたが大事なのです!これについては、次回詳しく解説しますのでお楽しみに…

2023-01-17 14:08:00

研修前の打ち合わせを大切にしている理由|nibloomコラムvol.4

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。nib.では研修をご依頼いただいたとき、企画をする前にご担当者さまと直接お話して打ち合わせすることをとても大切にしています。その理由とは?

■『真の目的』が知りたいから

研修をご依頼いただくファーストコンタクトは、だいたいメールか電話。研修の目的を「コミュニケーションスキルアップ」とか「言葉遣いを良くしたい」などというふうに言われます。そこで私は「言葉遣いを良くしたいのですね。わかりました、言葉遣いを教える研修をさせていただきます!」とさっそく返信……しません(笑)。

まずは私から先方に伺って(遠方ならオンラインで)打ち合わせをさせていただくようお願いします。そしてその場で、研修の目的を改めてヒアリングさせていただくのです。すると例えば「実はスタッフのモチベーションが落ちていて、言葉遣いが乱れがちでして」というようなお話が出てきて、そこから研修の『真の目的』が見えてきます。この場合、必要なのは正しい言葉遣いを教えることではなくモチベーションを回復させることですよね。目的と内容がかみ合っていないと、せっかく研修をしても無駄(どころか場合によっては逆効果)になってしまうので、これはとても大事なことなのであります!

nib.は経営者や人事担当者さまへのインタビュー経験、社員コーチング経験を豊富に持っているため、研修そのものだけでなく対話を通して『真の目的』を見つけることも得意としています!

■認識をすり合わせたいから

打ち合わせで研修の目的を共有できたら、具体的な研修内容まである程度その場でご提案します。nib.で実施可能な研修テーマのリストをお見せしたり、時には実際に研修で使うスライドなんかもお見せしながら「今回はこういう内容がよいかなと思っております」という感じで。それで先方が「いいですね!」と言ってくだされば、その方向性で後日細かい内容をつくり込んでいきます。研修の直前になって、あるいは研修当日に「あれ、思っていた内容と違った」とならないように。最初のすり合わせが肝心なのです!

■雰囲気を感じ取りたいから

職場の雰囲気って、十人十色ならぬ十社十色?!(笑)それぞれ個性があるし、行ってみないとわからないもの。研修を行う企業に実際におじゃますると、その空気感がつかめるのです。担当者さんとの会話で「うちけっこう体育会系なんですよね~」なんてお話が出てきたら「じゃあワークは体を使うものを取り入れてみようかな」とアイデアが浮かんだり。内容は同じでも、受講される方々のカラーに合わせてアプローチの仕方やお伝えするテンションを調整しています。こんなことも、研修の効果を最大化するために実は大事なのです。

 

2023-01-12 14:09:00

研修事例紹介シリーズ~上司から部下へのコミュニケーション研修~|nibloomコラムvol.3

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。過去に行った研修の事例をピックアップして紹介するシリーズ。今回は鹿島市商工会議所 建設部会さまに行った「上司から部下へのコミュニケーション研修」をご紹介します。

■事前のヒアリングを大事にしています

人材育成は普遍的なテーマでありながら、近年その重要性をますます感じている企業も多いでしょう。鹿島市内の建設業界の皆さまも同様ということで、商工会議所さまからご依頼いただきました。事前に一度訪問させていただき、打ち合わせ。ここで研修企画のきっかけ、現在感じていらっしゃる課題、研修の目的、どういった方が受講されるのかなどじっくり伺います。私はこれをとても大事にしています!

■毎回オリジナルの構成!

過去に扱ったことがあるテーマであっても、私は必ずそのご依頼主さま・受講される方に合わせて研修資料や構成をカスタマイズします。この時は「部下とのコミュニケーションを良くするメリットとは?」「コミュニケーションがすれちがう原因とは?」という話からスタート。経営者の方のご参加もあったので、コミュニケーション改善が経営を改善する理由にも触れました。そして本題の「部下とのコミュニケーションを良くする伝え方のコツ」は、下記の3つで構成しました。

1.仕事の手順の教え方
2.話の聞き方
3.指導の仕方
4.ほめ方

■「さっそく取り入れたい」と言っていただきました

当日は、2時間しゃべりまくってみっちりレクチャーを……しません(笑)。もちろん必要なことはしっかり説明しますが、できるだけ受講される皆さんに話していただいたり、考えていただいたりする時間を大切にしています。この時は「ミスを多発する部下に行動を改善してもらうには?」というお題で、上司としてどんなふうに部下に話をしたらいいのかを皆さんで考え、発表していただきました。発表には、もちろん北村からのコメント(良かった点&アドバイス)もお一人ずつにさせていただきます!

受講された方からは「会社に戻ってさっそく取り入れたい」といったお声をいただきました。これからもnib.では皆さまの人材育成、経営改善、そして社長さんも社員さんもお客さんもみんなが幸せであるためにコミュニケーションという切り口でお手伝いさせていただきます!

2023-01-10 14:10:00

私がクレーム研修で超コワイお客さん役をやる理由|nibloomコラムvol.2

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。私がコールセンター時代から行っていたもののひとつに「クレーム研修」があります。その中でロールプレイングもするのですが、私は敢えて「超コワイお客さん役」を演じるようにしてきました。なぜって……その理由3つを今回はお伝えします。

■実践が怖くなくなるから

ロールプレイングでコワイお客さんの対応を経験しておくと、慣れて耐性がつき、少々のことではコワイと感じなくなります。「クレームが来たらどうしよう」から「クレームが来ても大丈夫!」へとマインドセットができるのです。

ある方は私の研修を受けた数日後、こう報告してくれました。「さっきさっそくクレーム対応しちゃいました😆」え、そんな嬉しそうに言うことかな(笑)「朱里さんよりぜんぜん怖くなかったですよ~!」対応のスキルを身につけていただけでなく、心の準備もできていたことで、冷静に対応できたようです。こんなふうに学んだことを生かして前向きに仕事に取り組んでくれたら、私も嬉しい!

■あらゆるスキルを試せるから

コワイお客さんと言っても、ただ怒鳴ったりするわけではありません。ネチネチと理屈をこねてみたり、精神的な苦痛を訴えてみたり、いろんな角度で受講者さんの応対に言い返すのです(北村はコールセンター勤務時代に多くのクレーム対応を経験してきたので、そういうネタは豊富です笑)。

そうすることで受講者さんはロールプレイングの中であらゆるスキルを試すことができます。模擬とはいえ一通り経験した状態で実践に臨めるのは、ただ座学を受けただけと比べて大きな違いがあるのです。

■デフォルメしたほうがおもしろいから

とはいえ、あんまり怖くやりすぎてトラウマになったらいけません(笑)。そうならないように、北村はほんのちょっと大げさな感じで少し笑えるように、かといって現実味は失わないように、絶妙な加減でお客さん役を演じます。研修の後味は「怖かった~!でもおもしろかった~!」がめざすところです。

受講者さんに持ち帰ってほしいのは、技術そのものだけでなく「こうやればいいのか!」という安心感です。なんなら「早く試してみたいからクレーム来ないかな~」くらい思ってもらってもいい(笑)。

瞬間を乗り切るスキルと長期的に持ち続けられる前向きな気持ち、その両方を数時間の研修でお渡しできるのが、nibloomの研修なのです!