コラム

2023-02-02 13:56:00

声が小さいのは悪いこと? 早口は直すべき?|nibloomコラムvol.9

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。今回は、ときどきご相談を受けることがある「声」と「話し方」についてです。

「私、声が小さいんですけどそれじゃダメですよね?」「早口のクセを直さないといけませんよね?」こんなご相談を受けた時、北村がお話していることとは……

■声が小さいのは悪いこと?

北村の答えはNO! 声が小さいことも大きいことも単なる「特徴」だというだけなので、良いも悪いもありません。もし「話をしている時、相手に聞き返されることが多くて悩んでいる」という方がいたら、無理して大きな声を出そうとしなくても、相手に聞き取りやすく話す工夫をすれば大丈夫! できるだけ下を向かずに前を向いて話す、大事なことはゆっくりめに話す、口を縦横にハッキリ開けて話す、このあたりが効果的ですよ。 

そしてもし、部下の声が小さくて困っているという上司の方がいたら……一番のクスリは「自信を持たせること」かもしれません。声が小さいよって注意するのはやめておくのがおすすめです。それより、その人の発言をたくさん褒めて、慣れてきたら「今の意見とってもいいから、みんなにも聞かせてあげて!」とハードルをちょい上げしてみたり。ちょっと根気がいりますが、1年後にはだいぶ変化が見られるはずです。

■早口は悪いこと?

北村の答えはNO! 早口そのものが悪いということはなくて、その人の声の出し方との相性がポイントなんです。声が明瞭で滑舌よく話すタイプの人は、多少早口でもまったく問題なかったりします。むしろ快活なキャラが引き立って良いかも! 逆に滑舌に自信がないんだよなあっていう方は、ゆっくりめに話すことでカバーできたりします。

あとは場面によって、重要なことを話すときや柔らかい印象を与えたいときにはスピードを落として、飽きさせずテンポよく伝えたいときにはちょっとスピードアップして、なんてできるといいですよね(私もなかなか…笑)

 

2023-01-31 13:57:00

私がこの仕事をするのは「恩送り」がしたいから|nibloomコラムvol.8

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。今回は、そもそも私がなぜ研修や人材の仕事をしているのか…について書きたいと思います。

■ダメダメだった私がここまで来れたのは…

20代くらいまでの私は、本当にダメダメでした! これは謙遜でも自虐ネタでもなく…本当に(笑)

会社でリーダー的なポジションに就かせてもらったのに、部下と接するのが下手すぎて、部署のほぼ全員に嫌われた! なんてこともあったくらい。これは技術がなかったというより、マインドの問題でした。「私は正しいことを言っているのに、なぜ部下は言うことを聞かないの?」って、今ならそれじゃダメだってわかるのに、当時は本気で思っていたんですね。

そんな私の間違いに気付かせてくれたのが、周りの上司や同僚たちでした。それ以降も、私の間違っていたり未熟だったりする部分を助け、成長させてくれたのは、私を見捨てないでくれたいろんな人たち。もちろん今だって、周りの人たちのおかげでやっていけているわけです。

■バトンを渡してこそ

多くの先輩たちからいただいたものを、自分だけで握りしめて死ぬようなことだけはしたくない。未来を担う若い人たちに、できるだけたくさん渡していきたい。私を媒介として、先輩たちの教えや学ばせてもらったことを次の世代にどんどん伝えていきたい。そんな思いから、私は今こうやって研修やコンサルティングの仕事をしています。今年の春頃には書籍を出版する予定なのですが、本を書いたのもそういう理由です。

これも先輩に教わったことですが、こういうのを恩返しならぬ「恩送り」って言うんだって。いつしか恩送りという考え方は、仕事だけじゃなく私の生きる行動指針になりました。

人は生きている限り必ず1年に1つ歳を重ねる。そしていつか必ず死ぬ。だから生きているうちに、できることをやりたい! そんな気持ちで今日も人と仕事に向き合います。

2023-01-26 13:58:00

佐賀県警察本部さま研修レポート|nibloomコラムvol.7

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。今回は、先週行ったばかりの研修レポートをお届けします!

■ご依頼主:佐賀県警察本部さま
■対象:若手職員の方18名
■タイトル:コミュニケーションはもっと楽しめる!~今日からすぐ使える、仕事がうまくいく対話のコツ~

「若手職員を対象にコミュニケーションの講話をお願いします」との嬉しいご依頼を受け、ご担当者さまと相談しながら内容を考えました。ただスキルを教えるだけで終わらないのが北村流!

仕事の現場で今日からすぐ使える対話のコツを、楽しみながら身につけていただきたい。1時間という短い時間なので、困ったときに役立つ内容にしぼって…

そんなふうに考えた結果、こんなメニューになりました。

0.ウォーミングアップ ~コミュニケーションゲーム~
1.困ったを乗りきる! 報告・相談・依頼のコツ
2.心が通い出す! 聴き上手になるコツ
3.関係性を築く! ほめ上手になるコツ

ただ遊んでいるように見えて(笑)実はコミュニケーションの大事なことを体感できるゲームに始まり、業務中の対話で使える3つのコツをグループワークを交えながら学びました。

受講後のアンケートでは、このようなお声をいただきました✨

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・グループワークでのコミュニケーションがためになった。言葉一つで相手とのコミュニケーションが上手くいくということが理解できた。
・一言感謝の言葉やクッション言葉を付けるだけで与える印象が違うので、言葉の遣い方を考えようと思った。
・職場だけでなくあらゆる日常生活でコミュニケーションは大切だと改めて感じた。今日から「相手の良いところを見つけて伝える」を実践しようと思う。
・相づちなどをしっかりし、コミュニケーションをもっと楽しみたいと思った。
・わかりやすい事例があり、明日から使っていこうと思った。
・今日教わったことを今後に活かしていきたい。
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2023-01-24 14:03:00

プロが教える”先輩社員インタビュー”のコツ 実践編|nibloomコラムvol.6

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。採用ホームページなどに載せると効果的な、先輩社員へのインタビュー記事や動画。その作成のポイントを、インタビューのプロでもある北村が2回にわけてご紹介しています。今回は実践編! 

前回の準備編はコチラ→https://nibloom.com/diary/64735

インタビューでは質問のしかたによって、浅い答えで終わってしまうか、その人らしいリアルな答えを引き出せるかが分かれます。採用コンテンツのカギは質問力にかかっていると言っても過言ではない!というわけで質問のコツを3つお伝えします。

■具体的なエピソードや理由をたずねる

例えばやりがいをたずねたときに「お客さまに喜んでいただくことです」という答えが返ってきたら「実際にお客さまに喜ばれて嬉しかった話を聞かせてください」「お客さまには何て言われたんですか?」と具体的なエピソードをきいてみましょう。読み手にとってそのやりがいがグッとリアルに感じられます。

また「〇〇の作業をするのが好きです」と言われたら「なぜ好きなんですか?」「どういうところがおもしろいんですか?」とたずねるのも同様に効果的です。

■ハードルを下げてみる

若手社員に「将来的な目標を教えてください」のような質問をすると「まだそこまで考えられないです…」と消極的な答えが返ってくることも。そんなときは「3カ月くらい後にはコレができるようになっていたいって思うことはありますか?」「身近な先輩や上司でこんなふうになりたいなって思う人はいますか?」のようにハードルを下げてみると答えやすくなります。

私の経験上「会社の魅力を教えてください」という質問も「私なんかが…」と言われてしまうことがありますが「〇〇さんがこの会社で好きなのはどんなところですか?」と言い換えると素直に答えてもらいやすくなるので試してみてください!

■ネガティブ+リカバリーをセットで聞く

 

良いことばかりアピールされていると、読み手はリアリティを感じにくくなることもあります。敢えて「これまで辛かった経験」「大変だった仕事」をたずねてみるのも一手。ただし、ネガティブな印象で終わらないよう「それをどうやって乗り越えたのか」もセットできくのがポイントです!

2023-01-19 14:05:00

プロが教える”先輩社員インタビュー”のコツ 準備編|nibloomコラムvol.5

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。採用ホームページなどに載せると効果的な、先輩社員へのインタビュー記事や動画。その作成のポイントを、インタビューのプロでもある北村が2回にわけてご紹介します。今回は準備編!

■目的に合った人選をする

”先輩社員インタビュー”を見る求職者にとって、それは自分の未来の姿のイメージになるわけですから、人選は重要です! まず「今回はこんな人を採用したい」という人物像や目的を明確にして、それに近い先輩社員に協力をお願いするのがポイントです。

例えば「未経験でも意欲のある人を中途採用したい」のであれば、異業種から転職して活躍している社員に。「高校新卒社員を増やしたい」のであれば、高校卒業後に入社した社員や、できるだけ若手の社員に。例えば製造業の工場勤務であれば、敢えて工業高校ではなく商業や普通科出身の社員にもインタビューする、というふうにすると、幅広い応募につながります。

■依頼のしかたも重要

インタビューの対象者が決まったら、依頼のしかたも重要です。先輩社員が目的を理解し、意欲を持って協力してくれるかどうかが良いコンテンツをつくるカギになるから。よくある失敗としては、先輩社員が緊張したり良いことを言わなくちゃと思ったりするあまり、上辺っぽい答えしか話さずに終わってしまうことがあります。そうならないためには、こんなポイントをおさえましょう!

・記事や動画をつくる目的と「なぜあなたにお願いしたいのか」を丁寧に説明する
・「後でいい感じに編集するから(使ってほしくない部分はカットもできるから)ざっくばらんに話してね!」と伝えておくと、上辺ではない答えを話してもらいやすくなる
・「いい記事(動画)ができたら、きっとあなたにいい後輩ができるよ!」などと話して、自分ごとに捉えてもらう

■基本のインタビュー項目はコレ

 

基本のインタビュー項目としては、この会社に興味を持ったきっかけ、入社の決め手、担当している業務、仕事の楽しさややりがい、今後の目標などが挙げられます。ただ、これらの項目をそのまま伝えるだけでは、必ずしもいい答えは引き出せません。つまり、質問のしかたが大事なのです!これについては、次回詳しく解説しますのでお楽しみに…