コラム

2023-10-25 11:52:00

叱る前に重要な「準備」4つのポイント|nibloomコラムvol.49

こんにちは! nibloomの講師・北村朱里です。

もし、あなたの後輩や部下が重大なミスをおかしてしまったら? トラブルを繰り返しているのに反省の色が見えなかったら?

後輩や部下を持つと、いつかはぶつかる「叱る」という壁。やり方を間違えると改善しないどころか相手を傷つけてしまい取り返しのつかないことになるかも。

ということで今回は、叱る前に重要な「準備」のお話です。後輩や部下を叱らなければいけない状況になったら、気持ちを落ち着けてまずは下記の4つを行ってみてください!

準備1 リサーチを抜かりなく

「後輩のAさんがルール違反のことをしているらしい」と誰かから聞いたとします。「それは大変!すぐ注意しなくては」と思うのはちょっと待って。本人と話す前に、できる限りその出来事に関わる情報を集めましょう。そうしなければ事実関係が曖昧になり、指導も抽象的なもので終わってしまうからです。ここで気を付けたいのは、情報収集をしたからと言って本人に確認していないことまで決めつけないこと。情報は参考にしつつも一旦横に置き、フラットな状態で本人の話を聴くことが大事です。

準備2 マンツーマンで話せる場を用意する

ほめる時は皆の前でもいいのですが(むしろ効果的です)、叱るのは必ず誰にも見られない場所で1対1で行いましょう。もしも人前で行ってしまうと、皆の前で言われたという「恥ずかしさ」「屈辱感」そしてあなたに対する「不信感」「嫌悪感」が生まれるからです。叱る目的は、あくまでも相手の行動を改善すること、もっといい仕事をしてもらうこと。相手に不要な不快感を与えることは、本来の目的からわざわざ遠ざかる行為なのです。

準備3 落ち着いて話せる時間に設定する

もちろんスピード感も大事なのですが、相手もしくはあなた自身が忙しい時間帯に行うと、上の空になり効果が半減する恐れがあります。例えば「今日の午後で、1時間くらい話せるタイミングはありますか?」のように聞いてみましょう。この時、30分で終わりそうと予想しても「1時間」と言うのがポイント。早く終わらなきゃと思うとどうしても話を端折ったり早口になったり、話が雑になる可能性があるから。大事な話であればあるほど、相手にもゆっくり理解を促したいですよね。そのためにはできるだけゆっくり話せるタイミングに面談を設定し、長めに時間をとっておきましょう。

準備4 必要に応じてフォローの根回しも

もしも相手の進退に関わることの指導だったり、厳しく注意をしなくてはならないなど、重い指導を控えている時は、事前に他の先輩社員や上司などに相談し、後でさりげなくフォローを入れてもらうよう頼んでおくことも大事です。この時に注意したいのは、事前に共有するのはあくまでもフォローをお願いしたい1人~数人にとどめること。また、フォローがあからさまになると根回ししたことを悟られるので、あくまでもさりげなくしてもらうこと。いつもより柔らかい態度で接するくらいで十分です。このちょっと救われるポイントがあるだけで、叱られても必要以上に落ち込んだりすることなく、前向きに改善に取り組んでもらえる糧となるでしょう。

北村朱里の著書『後輩がはじめてできたら読む本』では、上記でご紹介した「叱る前の準備」のほか、会社で役立つ部下や後輩とのコミュニケーションについて50項目にわたって紹介しています。

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